木村タカヒロ日記 バックナンバー
日時 | タイトル | 配信数 |
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2018/11/21(水) 09:50 | 【木村タカヒロ日記】Vol. 264 天使 | 105 |
2018年11月21日
おはようございます。木村タカヒロです。
僕は幼い頃に、
父からこれといった教育を受けなかった。
勉強しろなんて一度も言われたことないし、
人に親切にしろとか言われたこともない。
ほとんど、ほったらかしだった。
少し成長して、
僕の前で父が知人と世間話をするなかで、
「ウチは放任主義だから」と話しているのを聞き、
「ただ無関心なくせに、物は言いようだな」と
子供ながらに思ったのを覚えている。
そんな世間話のレパートリーでもうひとつ、
「俺は子供にああしろこうしろとは
一度も言ったことはないが、ひとつだけ、
障害を持った人を絶対に蔑むな、
ということだけは教えた」
と語っていた。
父から直接言われたことは覚えていないが、
僕が子供の頃に知的障害を持った人と、
妙に仲良くなれたのは、もしかしたら、
父のその言葉が関係していたのかもしれない。
昨日の快画湘南クラスに、
障害を抱えるお子さんをもつお母さんから
申込みがあった。
「10歳、高機能の自閉症スペクトラムの
不登校児です。よろしくお願いします」
このような子供の参加が可能かどうか
という問い合わせではなく、
参加を前提としたコメントであったので、
少し戸惑いつつ、横にお母様が付き添って
くれるならご参加くださいと返事をした。
お母さんと一緒に会場に現れた男の子は、
よくおしゃべりをする快活な子であった。
講座がはじまるまでのあいだ、
会場を歩きながら、
ときどき大きな声を出していたので、
他の参加者への影響を心配していたが、
結果、まったく問題はなかった。
僕の説明を真剣な表情で聞き、
僕の言う通りに、
きちんと快画を実践してくれた。
彼が一番快画を理解して
くれたように感じた。
そして彼から生まれる線は、
すべてが本当に美しかった。
終了後に、
手伝ってくれた湘南在住の妹と、
「〇〇くんは天使だね。
真実をわかっているよね」
という話をした。
帰りの電車のなかで、
障害を持った友人と
遊んでいた、幼少の頃の
自分の感覚がよみがえった。
それは、畏敬の念だった。
子供心に、この人は
神様に選ばれたすごい人なんだ。
そんなふうに
感じていたような気がする。
講座が終わり、
お母さんのアンケートには、
「電子回路や分子の図しか
書かないような子供が、
どんな絵を描くかドキドキしましたが、
記号に捕らわれない、
いい線を引いてくれて、
すごく感動しました!」
と書かれていました。
よい時間でした。
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■木村セレクト今日の一曲☆
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『硝子坂』高田みづえ
https://youtu.be/u3TvhTmWjsY
前半のメロディが切なくて好き。作曲は宇崎竜童なんだー。
良い一日を!
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