木村タカヒロ日記 バックナンバー
日時 | タイトル | 配信数 |
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2019/02/05(火) 13:00 | 【木村タカヒロ日記】Vol. 340 代打木村47歳(2012/11/8) | 110 |
2019年2月5日
こんにちは。木村タカヒロです。
歯医者の予約とか大学の成績表とか、
苦手な「やるべき事」を前に金縛り状態。
さっさとやりゃいいのにー。
わかってる。わかってるよ。
体が動かないんだよー。
というわけで(もないが)、
今日は代打でいきます(既出かも)
[ 2012.11.8]
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■キムウィルス Kim-Virus - Vol.59
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歳を重ねるごとに、
「自分の役割」みたいなものについて
考えるようになりました。
20年以上前、フリーになりたてのころに、
同年代の見知らぬ男性から
手紙をもらったことがあります。
メールなどない時代なので
封書で送られてきたのですが、
あけてみると、
こんなことが書かれていました。
「僕は絵を志していたけど、
木村さんの作品を見て、
やめることにしました。
自分がやりたかったことを
やってくれてるので、
これからは応援します。
僕の分までがんばってください」
手紙を読み、
そんなに僕の作品を気に入って
くれたのかと嬉しくもありましたが、
同じ絵を志す者として、
彼の心情を理解できませんでした。
自分がやりたかったことを
先にやられて悔しくないのか。
僕なら「負けてなるものか」と
ますますのめりこむだろうと思いました。
それが今ではなんとなく
わかるようになりました。
自分がやりたいことを、
自分よりもうまくできる人がいるのなら、
その人がやってくれたほうが良い。
この世に在るべき作品が、
ちゃんと生み落とされることが大事。
自分はさっさと身を引き、
得意な人に託す。
「好き」とか「やりたい」という
気持ちはあまりどうでもよく、
それよりも「やるべき」か
「やらぬべきか」ということを
先ず考えてしまうんですね。
これをやることによって
何かの役に立てるのだろうか、
ということが気になるし、
そこがモチベーションにもなる。
しかし同時に、
この世に在るべき作品が、
誰の手を通して出現するのかといえば、
「好き」「やりたい」という熱烈さで
手もとに引き寄せた人間から
生まれるのだという思いもあり、
だとすれば、役割とかいってる自分はもう、
それを引き寄せることはないのかなあ、
と寂しくなったりもします。
結局「やりたい」と「やるべき」の
あいだで折り合っていくしかないのですが、
小器用に折り合えるような人間に
面白いものが作れるのかという疑問もあり、
紆余曲折、一喜一憂するわけです。
じつはその紆余曲折や一喜一憂の狭間にこそ
創造の種が潜んでいるのではないか、
なんて密かに期待しながら……。
ゆれる思考の両極が
どこにあるのかわかりませんが、
振れ幅のどこかでふっと際立つ断片を、
直感で捉えていけたらなあ、なんて思います。
ややこしくなりましたが、ようするに、
いま思うことをやっていこう!
といいたかったのです。
良い一日を!
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