木村タカヒロ日記 バックナンバー
日時 | タイトル | 配信数 |
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2019/03/24(日) 17:00 | 【木村タカヒロ日記】Vol. 387 代打木村36歳(2001)ライブ日記 | 115 |
2019年3月24日
こんにちは。木村タカヒロです。
今日も代打ですヨロシクです。
No.38/July27/2001/at LAPAN ET HALOT
ラパン・エアロでの個展開催中に
おこなったライブペインティング。
お相手は大友良英さん。
「えっ、大友さんとやるの?大丈夫?」と
やる前から皆に驚かれ、心配された。
昨年、下北沢でのイベントで一緒になり、
大友さんの音は聴いていたし、
日本はもとよりヨーロッパで
活躍されているのも知っていた。
ノイズ系ミュージックに合わせて
描いた顔面がどんなふうになるのか
楽しみにしていたのだが、
皆があまりにも心配するので、
僕もだんだん不安になってきた。
「なんでそうやって心配してくれるの?」
と聞くと、「音がでかい」
「テンション高い」「大物過ぎ」
と口々に言う。
むむむ・・・これは覚悟して挑まなきゃ。
本番前、マクドナルドの
ハンバーガーを食べながら、
「皆におまえ大丈夫かと
心配されております」
と大友さんに伝えたところ、
「いやあ、今日はすごい低音を
用意してあったんだけど
PAの関係でできなくなっちゃった」
とがっかりのご様子。
むむむ・・・今日は手の平で
遊ばせてもらおう!と決意。
はっきりいって、
僕はノイズミュージックを
心地よいと思う方ではないし、
頭で理解して楽しむこともできないので、
「交わる」というより、
激しくぶつかり、
反発していくことになるだろう。
が、スタートしてみると、
意外にもたいへん心地よい。
筆がスルスル走る。
僕には理解できない音。
でも感じることができる。
テクニックと計算に裏打ちされた音が
聴く側の感情をコントロールし、
高揚させる。
いたってクールな大友さんによって
奏でられる情熱的な音。
絵を描かずただじっと聴いていたら、
たぶん感じることはできなかったと思う。
絵筆を握り、
音に身を委ねることによって、
何かわかったような気がした。
キャンバスが絵具で埋まっていく。
が、いつまでたっても顔面が出てこない。
やっと出てきたと思ったら、ヘンな顔。
絵のクォリティー、最低。
満員のお客さんの前で、
傑作を生むことはできなかった。
でも、これでいいと思った。
COOLな大友さんの
HOTな音を熱く受けとめ、
熱いままキャンバスに
ぶつけた結果なんだから。
僕は冷静になれなかった。
やはり大友さんの手の平で
思いきり遊ぶことしかできなかったのだ。
時間の流れがとても早く感じた。
こんなことははじめて。
あと3時間位やりたかった。
大友さんもまだまだいけるぜ、
というかんじだった。
「背後のハケの音を聞いてると、
だんだんそれにもリズムが生まれてきて
シンクロしそうになる。
が、いけないいけない、と振り払った」
終了後に大友さんは言っていた。
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良い休日を!
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