木村タカヒロ日記 バックナンバー
日時 | タイトル | 配信数 |
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2019/03/26(火) 10:40 | 【木村タカヒロ日記】Vol. 389 創造の根源 | 117 |
2019年3月26日
こんにちは。木村タカヒロです。
今日は僕の絵の先生だった
長沢節先生の言葉を紹介しよう。
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猥褻とはひとことで言えば
「汚い」であり「気味が悪い」ものだが、
人間はこの猥褻な実存から必死になって
抜け出そうと努力を重ねてきたという
長い歴史をもっている。
ギリシャ彫刻の昔から、
どんなに完璧で美しい人間の裸像が
創り出されたとしても、
それはあくまでも表現された
フィクションでしかないわけで、
実存の醜さに絶望した
芸術家の魂の産物でしかない。
それなのに、
それを見た人たちがストレートに
「人間の裸体は美しい」だの
「自然は完璧だ」のというのは
まことに滑稽だろう。
表現された裸体と現実との
けじめを見失ってはならない。
恐ろしいのは、
こうしたフィクションに接した人間が、
いつの間にか「自然は美しい」
などと錯覚して、
その猥褻感を失ってしまうことだ。
実存の猥褻感を失ったところからは、
絶対に美は想像されないで、
不毛の図々しさや
ハレンチだけが残るだろう。
「猥褻がなぜ悪い?」と言った
有名な映画監督がいたけれど、
猥褻は決して悪いものではなくて、
ただ恥ずかしいだけだと言っておこう。
悪くないどころか、
とてもいいことなのに
なぜか恥ずかしい……ということが、
つまりは創造の根源なのである。
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「ありの〜ままの〜♪」も
悪くはないけど、ただ恥ずかしい。
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良い一日を!
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