木村タカヒロ日記 バックナンバー
日時 | タイトル | 配信数 |
---|---|---|
2018/04/14(土) 10:40 | 【木村タカヒロ日記】Vol. 43 絵の売り込み | 82 |
2018年4月14日
おはようございます。木村タカヒロです。
骨折した左足親指は大分よくなりましたが、
たまに箪笥の角にぶつかるとまだ痛いです。
さて、今日も過去日記・代打木村29です。
広告のデザインをやっているグラフィックデザイナーのところに
営業に行った際の日記です。
〇〇のところ、日記では実名で記されています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
1994年(29才)
4月8日
○○さんに作品を見てもらった。
けっこう辛口の批評をいただいた。
ペインティング(油彩の顔の絵)は前よりもよくなった。
しかし、まだまだ青い。やっぱりイラスト。
広告には、この不景気だと使えない。(もっと明るい絵でないとダメ)。
顔というのは難しいモチーフ。
コラージュはやっぱりコラージュでしかない。
いろんなものの寄せ集め。
デザイナーなら誰でもできる。
やるんならテーマがないとダメ。
顔のコラージュの方は、まあよい。
「顔」というテーマがある。
集約されている。
ペインティングを続けた方がいい。
もっとアバンギャルドに。
でも描いてる人(俺のこと)があまりにも普通なので、無理がある。
アナーキーぶっても、本物の気狂いには勝てない。
食べ物で例えるならば、ペインティングはドシッとしたステーキ。
コラージュはゴチャ混ぜの五目寿し。
五目は何を入れても五目寿しになる。骨がある方がよい。
イラストレーターとして食っていくためには、
もっと明るい絵を描くしかない。
なるほど、うなずいた。
すべてを見すかされているようで恥ずかしくなった。
すごく素直に話が聞けた。
今まで一人でこもって描いていて、
自己満足気味なところがかなりあった。反省。
これからどのようにやっていこうか考えてしまうが、
気狂いにはまさかなれないし、
クスリやる訳にもいかないので、
とにかくできる限り精進するのみだ。
顔の絵はずっと続ける。何があっても続ける。
完成はないかもしれないが、
続けることに意義を見いだすしかない。
イラストレーションも、どこまで通用するのか挑んでいきたい。
一からスタートだ。
人の意見を聞くのは、非常にプラスになる。よかった。
今までのおごりが消え、謙虚な気持ちになれた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<ここから木村52才>
〇〇さんは当時まだ30代だったと思うが、
いま読み返してもても、なかなか的を得たアドバイスだ。
これ、まだインターネットがない時代のことだ。
当時はこういったデザイナーや編集者に気に入られないと、
なかなか仕事にはならなかった。
でも、時代は変わった。
もう、通用する絵など描く必要はない。
好きな絵を描いて生きていこう!
そのためには?
策を講じて実行!
当時描いていた顔の絵。
これじゃ、売れないか笑。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
バックナンバーはこちら。 http://lastly-ex.com/bkn42581/tkdiary/
メールマガジンの登録・解除はこちらから。 https://maroon-ex.jp/fx42581/weYe26
■木村創作通信メルマガ https://maroon-ex.jp/fx42581/etYHyx
■木村タカヒロHP http://www.faceful.org/
■キムスネイクHP http://www.kimsnake.jp/
■木村創作教室HP http://flyingdragon.me/