木村タカヒロ日記 バックナンバー
日時 | タイトル | 配信数 |
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2019/06/07(金) 10:30 | 【木村タカヒロ日記】Vol. 462 代打木村34歳『ILLUSTRATION』 | 140 |
2019年6月7日
おはようございます。木村タカヒロです。
本日も、2000年に開催した
渋谷パルコ展パンフレットの
巻末テキストから。
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『ILLUSTRATION』(2000)
イラストレーションを描くとき、
僕はとても冷静だ。
イラストレーションには
いくつかの拘束がある。
絵のスタイル、テーマ、
発注者のイメージ等々。
締めきりという時間的な拘束もある。
自由がない。好き勝手にやれない。
自分が描きたい絵を描くときは、
完全に自由でいたい。
絵が途中で方向を変え、どこへ向かおうと、
何に姿を変えようと、すべて許される、
完全な自由。
しかしイラストで
「絵に失敗も成功もない。魂をぶつけるだけ。
どんな絵になるのかわからない」なんて
発注者に言ったところで、困惑され、
気持ち悪がられるだけだ。
イラストレーションに必要なもの、
それはひとことで言えばテクニックだ。
日々嬉々として「自由の世界」で遊びまくり、
そこで知らず知らず
身についてしまったテクニック。
いい絵を描くのに技術はいらない。
しかしいい絵の中に技術はある。
たなぼた的に得たテクニックを意識的に、
さりげなく駆使するのが
イラストレーションだと思う。
拘束がひとつでもあると、
それは自由ではない。
完全な自由でないと自由の意味がない。
だからイラストで自由に描くなんて
あり得ないのだ。
冷静に、肩の力を抜き、
自由な雰囲気をテクニックで醸し出し、
相手が喜ぶような絵を描くことに
意識をもっていく。
そうして出来た絵のほうが
自由に描いた絵より
評判がよかったりするもんだから、
本当はなんにも
わかっちゃいないんだと思う。
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良い一日を!
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