木村タカヒロ日記 バックナンバー
日時 | タイトル | 配信数 |
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2019/06/09(日) 10:30 | 【木村タカヒロ日記】Vol. 464 代打木村34歳『風景写生』 | 141 |
2019年6月9日
おはようございます。木村タカヒロです。
本日も、2000年に開催した
渋谷パルコ展パンフレットの
巻末テキストから。
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『風景写生』(2000)
僕の絵の基本、帰る場所は風景画だ。
セツ・モードセミナーに通っていた頃、
風景写生をたくさんやった。
セツには「風景画の鬼」がたくさんいて
自由で上品な絵を競いあっていた。
風景画をたくさん描かせる
長沢節先生のやり方は本当にすごいと思う。
風景写生は絵を描くヨロコビを
素直に味わえる。
その風景と自分のあいだにある
空気を感じながら、
なにも考えずに、ただ描く。
そうやって描いた絵を学校に持っていき、
壁に並べて、長沢先生の合評がはじまる。
「んー、色がキッチュ!」
「なんだー、このチンボコみたいな雲は」
「構図がいいよ」
これは考えてみると、
すごくハイレベルの授業だと思うのだ。
感覚だけなんだから。
きれいかきたないか、上品か下品か。
それだけで判断されてしまう。
人によっては、
描き方をなにも教えてくれない
物足りなさはあったと思うが、
自由で上品な絵は
教わって描けるものではなく、
そういう精神状態にならないと
描けないということだ、
と僕は解釈している。
長沢先生に誉めてもらうために
風景画を描き、
自由に、気持ちで描くことが
絵の真髄だということを
若い頃に気付かせてもらえたのは
とてもラッキーだった。
セツの風景写生のお陰で
僕は絵の虜になってしまったのだ。
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良い休日を!
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