木村タカヒロ日記 バックナンバー
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2019/06/11(火) 10:30 | 【木村タカヒロ日記】Vol. 466 代打木村34歳『タイガーマスク』 | 141 |
2019年6月11日
おはようございます。木村タカヒロです。
本日も、2000年に開催した
渋谷パルコ展パンフレットの
巻末テキストから。
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『タイガーマスク』
僕の父親はアニメーターだ。
ただのアニメーターではない。
その昔、
テレビのタイガーマスクの
作画監督で一世風靡した
凄腕絵師・木村圭市郎である。
僕は父が手掛けた
アニメ作品を見て育った。
サイボーグ009、レインボー戦隊ロビン、
赤胴鈴之助、空手バカ一代etc・・・。
テレビにかじりつき、
エンディングテーマの一番最後に出てくる
「作画監督・木村圭市郎」の
クレジットを見ては大喜びしていた。
当時は、「父は監督だ。
監督はエライ。だから父もエライ」
という単純な認識だけで、
父の絵がどの程度のもんなのか、
また、アニメ作品の原画を描く
ということの凄さがわからなかった。
成長するにつれ、
父の仕事に対する興味は薄れていった。
どちらかというと、その作品よりも
父の存在自体が作品といえるくらい
破天荒な人間なので、
そっちの印象の方が強く残っている。
僕は何故か
アニメーションに携わる気はなく、
はじめからイラストレーターに
なろうと思っていて、
「マンガの絵はダメだ」などと
偉そうなことを言っていた。
しかし、僕の絵のルーツは、
どうも父が描いた
タイガーマスクなんじゃないか、
と最近思うようになった。
荒々しいタッチ、スピード感、
筋肉質なフォルム。
父の絵を意識して真似たことはなかったが、
知らず知らずそのようになっているのは、
血なのか、それとも幼少の頃に見た
テレビのタイガーマスクが
僕の体に染み付いているせいなのか。
どちらにしても、僕の美意識の根源は
タイガーマスクに違いない、と強く思う。
しかし、タイガーマスクを超えるには、
まだまだ時間がかかりそうだ。
たくさん絵を描き、
いろんなものを見てきて、
目が肥えてくる程、
父の腕前に屈するのだ。
僕の中に
タイガーマスクの血が
流れているのだから、
いつか僕だってタイガーマスクに
なれるんじゃないかと思うと、
勇気が湧いてくる。
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良い一日を!
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