木村タカヒロ日記 バックナンバー
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2020/01/18(土) 13:00 | 【木村タカヒロ日記】Vol. 686 代打キムラ38歳(2003)作者と作品は関係なし? | 136 |
2020年1月18日
こんにちは。木村タカヒロです。
代打キムラ38歳時HP日記の続きです。
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2003年4月25日
「作者と作品は関係なし」と思います。
絵描きは、絵がよければオールオッケイで、
その絵の作者がどんな人物であろうと、
作品は作品のみで評価すべきだと思うのです。
とは言うものの、実際は、
絵の裏側にある物語が知りたくなり、
その物語の善し悪しによって、
判断や評価が狂ってしまうこともあるんですね。
恥かしながら僕は、
ずっと「描き続けること」を美徳としていました。
描き続けることによって見えてくるものがあるし、
ステップアップしていくものだと思っていたのです。
そう思わないとやっていけないので。
しかし、描き続けたからといって、
いい絵が描ける保証はないんですね。
長く続けたからといって、
いい作品が生まれるとは限らない。
でも、やり続けなきゃしょうがないです。
これ、実は「絵」のためではなく、
「自分」のためなんですね。
「描き続ける自分」が美徳なのであり、
「生きざま」みたいなものに寄りかかることによって、
少しは自分の力不足を紛らわすことが
できるのかもしれないです。
他人に対してはどうでしょう。
「がんばってる人はかっこいい」
「いっぱい描いてるからすごい」。
うん、かっこいいし、すごい、と思います。
しかしそれは作者に対する評価であり、
絵の評価と一緒にしてはいけないのですね。
そこは気をつけないと。
父は、タイガーマスク以降、
あまり絵を描かなくなりました。
いや、本当のところは知りません、
興味がなかったので。
しかし、もと同僚の人が
「腕は超一流なのにもったいないなあ」
なんて言っていたので、
ほんとに描いていなかったんだと思います。
そんな父に対して僕は、
「がんばってないからダメ」
「いっぱい描いていないからダメ」、
さらには「生活が乱れているからダメ」と、
父の絵描きとしての「生きざま」を
否定していました。
一方で「作者と作品は関係なし」とか言いながら。
僕も歳をとったせいでしょうか。
今だって、父の生きざまを「かっこいい」とか
「すごい」とは思いませんが、
「絵はすごい」と言えちゃいます。
僕が「続けること」を拠り所にし、
右往左往しながら10年以上やって、
ようやっと少し出来るようになったことを、
父は20代でやってしまっていたんですね。
かるがると。おおらかに。
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つづく。
良い週末を!
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