木村タカヒロ日記 バックナンバー
日時 | タイトル | 配信数 |
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2020/01/26(日) 13:00 | 【木村タカヒロ日記】Vol. 694 路肩事件 | 136 |
2020年1月26日
たしか僕も妹も成人していた頃だと思うが、
父方の祖父母の墓参りに
家族4人で出かけたときのこと。
帰りの高速道路のサービスエリアで、
父が疲れたというので僕が運転を交代した。
しばらく順調に走っていたが、
出口まで数キロのところで渋滞になった。
助手席の父はイラつきながら僕に向かって
「路肩を走っちゃえ」と言った。
僕は「路肩は違反だからダメだよ。
それに、あと少しで出口なんだから」
と聞く耳を持たない。
母も「なにバカなこと言ってんの?」
と呆れる。
すると父は
「俺はこれまで何度か路肩を走ったが、
捕まったことなんて一度もない」
だから行け!いや行かない!バカ!
のやりとりが続いたあと、
「行けっていってんだろ、行け!」
「うるせえなー、行きゃいいんだろ!」
という展開になり、僕はハンドルを切って
路肩に入った。
しばらく走ると、バックミラーに
同じく路肩を走る車が見えた。
「後ろに車がいるぞ」
僕が言うと、父は
「ほらみろ、みんな真似をしだした」
と勝ち誇ったように言った。
その車はスピードを上げてどんどん
こちらに近づいてきた。そして、
「前に車、止まりなさい!」
覆面パトカーであった。
「俺が指示したんだよ……」
弁明する父。
「この人に命令されてやったんだ」
息子かばう母。
「いや、運転してたのはこちらなんで」
と言って警官は僕の違反切符を切った。
高速を降りても腹の虫が収まらない僕は
父を責め立てた。
「だから言ったじゃないか!まったくもう」
すると父は
「いやあ、まさか捕まるとは思わなかった。
こんなこともあるんだねえ、あははは」
なんて笑うもんだから僕もうっかり
「親父の命令に逆らえず路肩を走って
捕まる息子って、なんだこれ虐待かっ!」
てな感じでツッコミ風に返してしまい、
「まさに!こりゃマンガみたいだ!
わっはっは」と家族4人で大爆笑。
ひとしきり笑ったあとに妹が
「これってさあ、大げんかになっても
おかしくない出来事だよね?
笑って終わりって、木村家やっぱヘンだわ」
呆れ顔で言うと、
「そりゃそうだ、わっはっは」
再び4人で大笑い。
懐かしい思い出です。
良い休日を!
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