木村タカヒロ日記 バックナンバー
日時 | タイトル | 配信数 |
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2020/05/02(土) 12:30 | 【木村タカヒロ日記】Vol. 791 入れ子日記「美醜のせめぎあい」 | 144 |
2020年5月2日
こんにちは。木村タカヒロです。
良い天気!
今日も入れ子日記です2年前。
読み返したみたら良いことが
書いてあったので(←自意識過剰←毎度)
教室のブログに転載しようかな。
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2018年5月2日
おはようございます。木村タカヒロです。
「気持ちよく絵を描いてはいけないのですか?」
もちろん、いけないことはありません。
誰だって、気持ちいいことが大好きです。
僕も、プールでじたばた泳ぎをするのは気持ちいいし、
ビールを飲んでいるときも気持ちいいし、
好きな人とのおしゃべりも気持ちいい。
だから、気持ちよく絵を描くのも大いに結構なのですが、
「良い絵を描く」という目的がある場合は、
ちょっと話が変わります。
たとえば、じたばた泳ぎは、行為そのものが目的です。
気持ちよくなるためにやっている。
他人から見て美しいフォームで泳ぐという目的ならば、
この泳法は完全にアウト。
見た目がキレイじゃない(というか醜い)。
だから他人には見せ られない(見られてるが……)。
快画は、ひとことで言うと、
「快」を利用して、「良い絵」を描く戦術です。
目的は、あくまでも良い絵を描くことであり、
快はそのための手段です。
では「良い絵」とはどんな絵でしょうか。
僕が考える良い絵とは、
画面のなかに「美」がある絵です。
じゃあ美って何?
色がきれい
フォルムがきれい
描かれているテーマが美しい
等々。
描く人、観る人の主観も入るので、
一概に「これが美だ」とは言えませんね。
なので、美とは、捉えどころのない、
抽象的なものと言えます。
捉えどころのない美を、
どうしたら捉えることができるか。
これはいったい、
美しい のか?
醜いのか?
四角い枠の限られた空間で、
美醜のせめぎあいに挑むのが、
絵の醍醐味であり、面白さです。
やっと美しさが現れたと思いきや、
次の一手で急転直下、醜い絵に逆戻り。
なんてことはしょっちゅう。
絵は油断ならないのです。
また、美醜を判断しながら絵を描き進めるには、
美醜を見分ける目を養わないといけません。
たとえば、ずっと前に描いた絵を見返したときに、
「うわ、なんだこの醜い絵は」と判断したなら、
それは見る目が養われたということになります。
たまに、過去に描いた絵のなかにも、
何度見返してみても、美しいままの絵があります。
絵を描き始めて間もない頃に、「気持ちいい!」
と いう高揚感全開のなかで生まれた傑作。
ビギナーズラックです。
「良い絵を描きたい」という意識が高まってくると、
「気持ちいい」という個人的な興奮では
美など生み出せるはずない、
ということが、次第にわかってきます。
むしろ、気持ち良く描いたときほど愚作になる。
「楽しく描けたのにうまくいかないのはなんでだろう?」
そこがまず最初にぶち当たる壁です。
そしてだんだんと、
楽しいとか好きで描いていてもダメだ。
美醜のせめぎあいの中に身を投じてもがくしかない。
と腹をくくる。
腹をくくるといっても、
そんなに大袈裟なことではありません。
「美を探求するゲーム」を楽しむという感じ。
楽しくゲームを実践するた めに、
「快」を利用してみてはどうだろう?
というのが快画術というわけです。
長くなったので続きはまた明日。
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