木村タカヒロ日記 バックナンバー
日時 | タイトル | 配信数 |
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2020/05/07(木) 14:20 | 【木村タカヒロ日記】Vol. 796 入れ子日記 岡本太郎 | 144 |
2020年5月7日
こんにちは。木村タカヒロです。
今日も入れ子でーす。ヨロシクッ
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2018年5月7日
おはようございます。木村タカヒロです。
岡本太郎の本を購入したときのことはよく覚えています。
池袋の西武デパートの中にある本屋の実用書コーナーで、
タイトル(自分の中に毒を持て)に惹かれて購入しました。
昨日引用した太郎の言葉に当時の僕は救われたのですが、
同時に、こんなに凄い本なのに、
どうして実用書扱いなんだろうと、
不思議に思いました。装丁もチープだし。
その頃の岡本太郎は、
テレビのバラエティ番組によく登場し、
お笑いタレントにイジられ、
目をむきだして得意の決めゼリフ「なんだこれは」
とおどけていました。
視聴者も、芸術家というより、ヘンなおじさんタレント
という認識だったと思います。
たぶん、僕もその 本ではじめて岡本太郎ってすごい、
とわかったんだと思います。
すでに絶版になっていた名著「今日の芸術」を、
神田の古本屋を探し回って購入しました。
フリーランスになりたてのころ、
縁あってアート本の企画に参加することになり、
岡本太郎をテーマに作品制作をしました。
本が完成し、打ち上げに太郎が来るというので、
青山にある地下のバーに行きました。
太郎は会の間じゅう、一言もしゃべらず、
となりにいた笑顔の女性が
「この絵を描いた方ですよ」と
僕と僕の絵を紹介してくれましたが、
それでも太郎は終始、無表情、無反応でした。
太郎が亡くなって、ようやくたくさんの著書が復刊し、
巨大壁画(現在渋谷に飾ってあ る)も
メキシコから戻ってきたりと、
芸術家・岡本太郎が若い世代に再評価されだしました。
何かの雑誌で、太郎再燃の仕掛け人が、
あのとき横にいた岡本敏子さんだと知りました。
敏子さんは、いろんな媒体で
「日本人は太郎の凄さを知らなすぎる。
芸術家としてもっと評価されるべき」
と、語り続けました。
巨大壁画をメキシコから取り戻してすぐに
敏子さんは亡くなりました。
それから数年後、
テレビで岡本太郎の生涯をやっていたときに
出演していた画家の池田満寿夫が、
「敏子なくして太郎の人生はあり得なかった」
と語っていたのが印象的でした。
笛吹けど踊らず。
生前、言いたいことが届かず、伝わらず、
自分が正 当に評価されないことへの虚無感って、
太郎にはあったのかなあ、などと考えてしまいますが、
きっと、そんなケチくさい感情など、
すぐに蹴飛ばしていたんでしょうね。
そういえば、僕がよく応募していた
公募展で岡本太郎が審査員をやったことがありました。
太郎は総評でこんなことを言ってました。
「つまらん作品ばかりであった。
子供の絵のほうがよっぽどいい。もう二度とやらない」
青山のバーで僕の作品を見たときもきっと……。
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■木村セレクト今日の一曲☆
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『Who Knew』Pink
https://youtu.be/Rv2rG8-SahA
YOUTUBEにある全Who Knewのなかで
このWho Knewがいちばん好き。
それでは今日も良い一日を!
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楽しいハナモクを!
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