木村タカヒロ日記 バックナンバー
日時 | タイトル | 配信数 |
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2020/05/22(金) 13:30 | 【木村タカヒロ日記】Vol. 811 三好さん | 143 |
2020年5月22日
こんにちは。木村タカヒロです。
東京は寒いです。
昨日の入れ子日記に登場した三好さんは、
もともとキムスネイクのアニメを
一緒に作っていた人で、
もう10年以上の付き合いになりますが、
最初の出会いは、
インターネットでキムスネイクの番組が
スタートする際に、
「木村サンひとりで作るのは
さすがに無理っしょ。
木村サン、ヌーシーっしょ」
と周りの皆さんが心配してくれて、
アシスタントを募集しようということになり
入ってきた数人うちの一人が
三好さんでした。
あ、ヌーシーというのは
死ぬぅという意味らしいです。
業界人がよく使うやつ。
「ギロッポンでシースー?」
六本木で寿司食う?みたいな。
(よく知りませんが)
アシスタントの応募条件は、
僕が使ってるソフトに
熟知している経験者で、
即戦力になる人。
あとは、制作場所が渋谷なので
東京在住の人。
ということだったのですが、
応募してきた三好さんは広島在住でした。
広島で生まれ育ち、フツーの大学を卒業後、
地元の化粧品会社の事務かなんかの仕事に
就いたばかりの彼女は、たまたまテレビで
キムスネイクのアニメを見てハマり、
ホームページを見たらスタッフ募集
とあったので、即応募したそうです。
え?
「経験者に限る」って書いてあるじゃん。
「東京在住の人」って書いてあるじゃん。
すでに経験のある男性スタッフ数人の
採用が決まっていたし、
そもそも条件外だったので、
チームのプロデューサーに
「こりゃないですね」と言って
スルーしようとしたのですが、
プロデューサーは
「え、女子がいたほうがよくないっすか?」
と予想外なことを言うので、
「あーいやいや、経験もないし、
美術系の学校に行ってたわけでもないし、
それにせっかく就職したばかりの
会社をやめてまで東京に来てもらうなんて、
番組だっていつまで続くかわからないし、
やめたほうがいいですよ」
と呆れ気味に反対したのですが、
「え、未経験でもいいっしょ。
コピー取りとかお茶汲みとか
やってもいましょうよ」
も〜業界人ヤダ〜とさらに呆れ、
も〜勝手にすれば〜となって
三好さんの加入が決まりました。
渋谷に制作事務所「木村工房」を構え、
初日に関係者が集まって
キックオフパーティーをやりました。
順番に自己紹介となり、
プロデューサーが
「はい、続きまして
木村さんに憧れてわざわざ広島から
上京した三好さんどうぞ」
と三好さんを紹介しました。
三好さんは落ち着き払った声で
「私はキムスネイクのアニメが
好きなだけで別に木村さんに
憧れてるわけじゃないです」
と言いよった(←広島弁)
「お〜言うねえ」
周りのオジサン連中が嬉しそうに
どよめく。
僕の心中は
「も〜プロデューサー
余計なこと言うなよな〜」
とか、
「三好なんだこいつ〜
わざわざ本音言わなくたって〜」
とか、こんなかんじ。
さらに
「なんで応募しようと思ったの?」
と聞かれて
「テレビ見てたらなんか自分にも
出来そうだなと思いました」と
言い放ちやがりました(←東京弁)
「あははは〜言うねえ」
うなだれ気味の僕をよそに
キックオフ会は
夜更けまで続きました。
つづく(かも)
楽しいハナキンを!
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