木村タカヒロ日記 バックナンバー
日時 | タイトル | 配信数 |
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2020/05/25(月) 13:30 | 【木村タカヒロ日記】Vol. 814 木村工房物語4 | 143 |
2020年5月25日
こんにちは。木村タカヒロです。
メールの表題を「木村工房物語」に変えました。
昨日の「三好さん3」からの続きです。
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三好に頼んでいた
アニメパートが上がってきた。
再生してみて驚いた。
キムスネイクの動きが出来ている。
「なにこれすごいじゃん。完璧!」
僕は絶賛した。
「そうですか。よかった」
三好は事も無げだ。
聞くところによると、
雑務期間中、彼女は工房から帰ると、
自宅のパソコンで、
これまで僕が作ったアニメーションの
FLASHファイルの中身を
すべて見尽くしていたそうだ。
自分が広島で見たテレビのやつ、
こんなふうに作っていたのか〜と。
FLASHの操作法も難なく
覚えてしまったらしい。
考えてみたら、僕自身も
パソコンの知識がないままに
FLASHを導入し、ほんの数日間で
使えるようになったのだった。
左から一コマずつ順番に潰していく。
色々機能はあるようだが、
僕がやったのはそれだけだった。
その作業が地味で忍耐を要し、
時間もかかるので、
なんとか効率化しようと
いままで悪戦苦闘してきたのだが、
どうやら三好には
僕のこの泥臭い戦法が合っていたようだ。
僕が苦しんでいるのを見て
なんとか役に立ちたいと
勉強してくれたんだなあと
このときは思ったが、
彼女の性質を知っている今振り返ると
僕のFLASHの中身を見たのは、
「勉強のために見た」のではなく、
「興味津々で覗き見た」のだと
いうことがわかる。
だから会話としては
「俺のFLASH、隅々まで見ただろ?」
「はい見ました。恥ずかしいですか?」
「うん恥ずかしい」
となる(たぶん)。
三好の作るアニメーションは
キャラクターの体重を表現できていた。
絵は2Dなのだが、動くと物質感が出る。
動作時にはグッと腰が入り、
しっかりと重心移動が行われる。
キックオフパーティーで語っていた
「これなら自分にもできそう」は
本当だった。
きっと、見た瞬時に、頭ではなく、
身体の感覚でわかったのだと思う。
そういえば、あのときは
立食パーティーだったのだが、
「べつに木村さんに憧れて
東京に来たわけじゃないです」
と語る三好に対して僕は
「何てこと言いやがる」と思う一方で、
「立ち姿がしっかりしてるな」と
感じたことを思い出した。
芯がブレてないというか、
真っ直ぐ立っていたのが印象的だった。
「しっかり立つ」という身体感覚は、
アニメの切れ味とも関係あるのかもしれない。
三好が戦力になることがわかり、
少し視界が明るくなったが、
依然として状況は厳しい。
納期が迫る。
ーーーーーーーーーー
つづく。
良い一日を!
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