木村タカヒロ日記 バックナンバー
日時 | タイトル | 配信数 |
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2020/05/29(金) 13:40 | 【木村タカヒロ日記】Vol. 818 木村工房物語8「無駄の共有」 | 143 |
2020年5月29日
こんにちは。木村タカヒロです。
昨日の続きです。
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GYAO第二話以降、
男子スタッフたちは
自宅で作業することが多くなった。
指示、チェックはすべて
遠隔(スカイプ)でおこない、
期日までに仕上げてもらうという、
「チーム内外注」のようなやり方で、
これがうまくいった。
皆自分のペースを掴み、
制作に集中できるようになった。
工房での作業は、
女子二人と僕だけになった。
新しいアイデアというのは
トライアンドエラーの末に
生まれることが多い。
予測可能なことだけやっていたら
凡庸なものしか生まれない。
ほぼ無駄作業に終わるとわかっていながら
僅かな可能性に賭けるのが
創作の面白いところ。
でも、人は無駄を嫌う。
ましてや人から言われたことをやり、
それが無駄だったと知ると憤る。
「やる前に言えよ」「時間を返せ」と。
だから、無駄作業は一人で楽しむに限る。
ところが女子二人は、
僕のトライアンドエラーを面白がり、
積極的に関わろうとしてきた。
僕は必要以上に人と親密になるのは
好まないので(笑)、
自分のお楽しみ(無駄作業)は
共有したくない、というか出来ない
(あとで文句言われんのも嫌だし)と
思っていたが、恐る恐る二人に
トライ(アイデア)を提案すると、
嬉しそうに乗ってくるので、
別アイデアを出すとそれも面白がり、
「やりましょうやりましょう」となる。
そしてトライした結果が
エラー(無駄)であっても、どこ吹く風。
まるで気にしない。
次第に僕の心も開いていき(笑)、
それまで自分一人の楽しみだったものを
二人と共有できるようになっていった。
それにともなって、
仕事以外でのコミュニケーションも
増えてきた。
昼ごはんを三人で食べに行ったり、
食後には近所の公園に行って、
バドミントンをやったり。
そういえば、三好はよく、
至近距離から僕にスマッシュをかました。
羽根がみぞおちに命中して痛かった。
「痛え!何すんだよう」
「ケケケケ!驚きましたか?」
「驚いたよ。痛えよ」
「ケケケケ!」
ほとんどイジメだ(笑)
夜も飲みに行くようになった。
いろんな話をした。
工房のこと、アニメのこと、
音楽のこと、映画のこと。
僕が過去に見た映画の話をすると、
三好はすぐにレンタルで鑑賞し、
感想を伝えてきた。
当時僕は
演劇ポスターの仕事も多かったので、
招待されると二人を誘った。
観劇のあとは
「あの俳優カッコよかったね〜」
なんて感想を言い合う。
女子会か(笑)
そんなこんなで3人の結束は固くなり、
アニメも阿吽の呼吸で制作できるように
なっていった。
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そろそろおしまいかなあ
良い一日を!
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