木村タカヒロ日記 バックナンバー
日時 | タイトル | 配信数 |
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2020/05/31(日) 13:30 | 【木村タカヒロ日記】Vol. 820 木村工房物語10 最終回 | 143 |
2020年5月31日
こんにちは。木村タカヒロです。
昨日の続きです。
今日でおしまいにします。
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結局、木村工房は4年間続いた。
三好は僕よりもアニメーションが
上手くなっていた。
三好が動かしたほうが
キムスネイクっぽい動きになる。
まさに、
青は藍より出でて藍より青し。
素材描きの松本も、進化した。
のちにキムスネイクが僕一人になり、
かつてのクライアントから
仕事がきた際に、
担当者は僕の描いた素材を見て
ダメだしをした。
「ちょっと、雑かも。
あのときのクォリティーでお願いします」
だって(笑)
僕は退化の一途……泣
4年間で印象に残っているのは、
ロックバンド・GLAYの仕事だ。
GLAYの全国ツアーに合わせて、
メンバーをキムスネイク化し、
コンサートグッズやパンフレット、
ライブで流す映像を制作した。
そのライブは
横浜の日産スタジアムで、
真夏の午後に行われた。
ライブが中盤に差しかかった頃、
巨大モニターにキムスネイクの
アニメーションが映し出された。
キムスネイク化されたメンバーたちが
観客に向かって
「クラップユアハンズ!」と叫ぶ。
すると5万人が一斉に手を叩く。
「ジャンプ!」
アニメーションに合わせて
こんどは5万人がジャンプ。
ズン、ズンという地鳴りとともに
スタジアムが揺れる。
5万人がキムスネイクアニメを見て、
キムスネイクの言う通りに動いている。
鳥肌がたった。
二人のほうを見ると、
うっすら目に涙を浮かべていた。
西日に照らされて光る
二人の誇らしげな顔を見て、
「成長したなあ、よかったなあ」
と思った(親ゴコロ的な?笑)
今になって思えば、
二人との出会いは、
新しい出会いというよりは
「再会」だったのかもしれない。
もともと一つだったものが、
キムスネイクのタイミングで
再結集したような。
ソウルメイトってやつ?
そのくらい、いつも一体感と安心感があった。
3人で作ったキムスネイク作品は
成果物として残っているが、
それよりも、
二人と共有した4年間という時間のほうに
より愛着を感じるのは、どうしてだろう?
快医学の瓜生良介先生は、
僕は何も残らないのが好きなんだ。
病者との関係も
「体がよくなったらそれでおしまい」がいい。
演劇もそう。演じたらおしまい。
とおっしゃっていた。
カタチとして残らないものは、
記憶に残るからいいのかもしれない。
おわり
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三好キッカケでうっかり始まった
思い出ばなしですが、
けっこう成り行きで書けるもんだなー
代打要員に加えようかなー
と、日記更新に
新たな希望が見えてきました。
読んでくださりありがとうございました。
良い休日を!
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